古風なティエント
4年ほど前に買った村治佳織のDVDで聴いたアルペジオが美しいロドリーゴの曲、TIENTO ANTIGUO。
3年ほど前にフォレストヒルギターアカデミーの夏合宿でレッスンを受けた曲だが、最近久しぶりに弾いている。秋や冬に似合う曲だからかもしれない。
ロドリーゴの作品には他にはない独特な響きやスケールが存在する。そして、心の深い影の部分を描写しているような曲が多く、一度はまると抜け出せない、ずるずる引き込まれていく迷宮のような世界がある。祈祷と舞踊などはその最たるものだろう。
この曲、TIENTO ANTIGUO(古風なティエント)も小品ながら独特な魅力を放つ曲だ。「ティエント」とは、あるホームページによると、「タンゴを遅くした曲で、独特のメロディーをもつ。昔はタンゴとティエントの明確な区別はなく、すべてタンゴと解釈されていたそうだ。それが、時の流れとともに別の曲として認識されるようになっていった。Tientoとは「手探り、注意深く」を意味する単語。その名の通り、ギターとカンテはお互いを探りながら絶妙なタイミングで受け答えをする。」とのことだ。DVDのライナーノートによれば、自由な、しかし高度な技法を用いた楽曲を指すとある。スペインの音の織物という表現があったが、まさにピッタリの言い回しだと思う。
この曲をもっと弾きこむことで、ロドリーゴの世界観に少しでも触れてみたい。
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